蒸らす時間。
2017-11-22


気をつけないと何でも屋になっちゃうから
バランスが難しい。

何か一本、筋が通ってるとしたら
僕は自分が面白いと思う仕事だけやってきた。
お客さまのことを真摯に考える制作さんと
尊敬するスーパースタッフさんのいる現場で
すばらしい作品世界や表現と関わることができて
ついでに自分の生活を支えてくれる。
シアワセ。

ところが。
 
店を維持しようとすると、逆回転になりやすい。
毎月出ていくお金を計算してしまう。
始めたばかりは赤字続き。毎月増えて嫌になる。
せっかく揃えた機材を有効活用したい。
少しでも多く稼がなきゃ...当然そう思う。
 
ここでもし
とにかく来た仕事は手当たり次第受けて
頭を下げて仕事を取ってきたりすると
そのうち「早い、安い、そこそこうまい」
歯車と同じ扱いになってしまう。
 
目的のための手段、のはずが
手段のための目的になってしまうと
ブランディングも何も無くなって
よそと区別つきにくくなってしまう。
 
 
 
色を出そうとするのでなく
色が出るのをしばらく待つ
 
お湯を入れてしばらく蒸らすように
おいしいお茶は時間がかかる

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