広報宣伝活動にありがちな勘違い。
2017-04-18



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広報宣伝にありがちな勘違い
 
舞台写真家の所属は広報宣伝部の位置付けで、舞台スタッフではなく制作スタッフに分類されます。
 
あたりまえですが自分の好き勝手に舞台を撮るのは良くありません。広報宣伝活動のノウハウとまでは言いませんが、当然あれこれ知ってるし、知ってなきゃいけないんです。
 
 
演劇やダンス公演から各種講演会まで、「舞台」と呼ばれる場所を使い、「会場」にお客さまを入れる発表会や公演ないしイベントではお客さまの存在がとても大切になります。聴衆や参加者でも同じ。
 
準備段階では舞台上ばかり考えがちですが、同じくらい客席のことを考える...それが制作のおもな仕事になります。
 
 
地方や小さな団体に多いのですが、慣れない主催や関係者は前売りが良くないとすぐディスカウントしたり、無料でチケットを配って席を埋めようとします。しかしこれは大間違い。満足するのは関係者だけ。
 
「宣伝方法がわからない」と言う人も多いです。
たいてい、その舞台の魅力が伝わっていないか、そもそも舞台に魅力が無いかのどちらかなんです。
後者は内容以外に日時や場所なども大きく影響します。
 
 
「宣伝」と「告知」を混同したり勘違いをしている人、ひじょうに多いですね。「宣伝が足りない」と言う人は、ほとんどの場合、告知が足りていません。その舞台に興味を持つ人の元に情報が届いてないんです。
 
逆に言うと、興味ある人のところに情報が届けば、それだけでお客さまは集まりますし、興味が無いところにいくら宣伝しても、お客さまは集まりません。
 
これ同窓会幹事の会合で言ったんですけどね。「同窓会と公演は違う」と聞き入れられませんでした。僕は同じと思うけどなあ。
 
 
「人を集める」基本はなんでも同じ。
「人が集まる」にすればいい。
 
魅力的な内容であること。
魅力的と感じる人に情報を届けること。
 
 
これが告知の第一歩。考えたり動いたり、この部分はとても重要な手順ですね。刑事で言うと「聞き込み」に当たる地道な作業。
 
しかし問題がある場合、たいていここを軽視して飛ばしてしまう。コネをたどってポスター貼ったり新聞やテレビに載せてもらって「こんなに宣伝した」と満足してしまいます。
刑事が聞き込みせず、いきなり駅前でビラを配る感じですね。
 
 
新聞やテレビに出たとして、ご来場が予想されるお客さまと、新聞やテレビ番組を観る層は一致していますか?
そこは基本のはずなのに「とりあえずやることやった」と満足してしまうんです。
 
 
その結果、どうなるでしょう。
 
 
前売りは伸びず、結局、友人知人やお店の女の子まで動員して席を埋める。そのときはそれで済むかもしれませんが、次いったいどうするんでしょう?
 
そんな席の埋めかたでは、舞台もお客さまも育ちません。
 
薬で無理やり元気にしたような状況ですから、常に薬を打ち続けることになり、やがて体力的に疲弊してしまいます。モチベーションも金銭的にも限界が来ます。
 
プロデューサーや制作の基本も知らない人が、ただ顔が広いからといって「俺に任せとけ」知人を総動員した結果、とりあえずそのとき席が埋まっても、次の時も、また次の時も同じことをしないと席が埋まらない状態になってしまう。
  
一方で、ほんとうに内容の良さに惹かれてやってきた縁も何も無い純粋な気持ちのお客さまが満員で入れない。
 
入ることができても、客席内は顔見知り同士で開演前から異様な盛り上がり。始まる前から疎外感。とても場違いで浮いてしまう。

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