「エンドレス・ポエトリー」
2017-12-05



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映画「エンドレス・ポエトリー」観てきました。 
ストーリーや画面や編集を気にする前に引き込まれて、まるで舞台を観てるようにたくさん問いかけを受けて...。とても濃密な時間でした。
 
アレハンドロ・ホドロフスキー監督
「エンドレス・ポエトリー」(R18+)
 
岡山で一週間だけ、1日1回最終上映のみ。
これはマニアックな映画なの?
 
予告編を見て何か感じた。言葉にするのは難しいし陳腐になるけど、「演劇的」「天井桟敷」「暗黒舞踏」そんな単語が浮かんだ。
 
月曜は男性1200円。この映画館でこの時間、まずまずの入りかな。
演劇やコンテンポラリーダンスを見続けて30年。 
いきなりどんな画面が来ても
いきなりどんな展開になっても 
ちょっとやそっとじゃ動揺しないぞと身構える。
だけど、あまりに自然に始まった。
 
(あ、普通に観ていい映画なんだ…)
 
構えを解いて、のんびり見はじめる。
やがて「それら」が少しずつ顔を出しはじめる。
 
やりすぎ、ありえない、狂気、エログロナンセンス...
 
言葉じゃ到底説明できない「それら」が
極めて自然に織り込まれて出てくる。
精神のジェットコースターに乗ってるように
カタカタと上っていく。
 
(もうたぶん、ふり返ることはできないだろうな…)
 
物語に引きずりこまれて身をまかせる快楽。
最後の力をふりしぼって腕時計を見た。
 
(まだ開始15分!?)
 
抵抗を諦めた。
もう、どこにでも連れてってくれ。
途中やや正気に戻る瞬間もあり、
そんなとき必死で我に返ろうとする
 
(これは竹内銃一郎ぽい展開だ)
(このシーンは大駱駝館ぽいぞ)
 
そのシーンの何がそう感じさせたのか
解き明かそうとする前に再び全身に快楽が訪れて
力が抜けた我が身を預けてスクリーンの中に溶け込む
 
...なんだろうこのリアルさ。
舞台を客席で見ている感じと完全に同じ。
はやり言葉なら、ボツニュー感って言うのか。
 
とても濃密な時間だった。
 

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